たこ焼きと旅とアートの地獄絵図。

日本人の誇り、たこ焼きについてやかましく論じる

 

 

 

 私は、大学2年生から2年間たこ焼き屋の二階に

住込で居候しながら働いてた。

 

 

たこ焼きの匂いで目覚めて、たこ焼きの匂いで眠る。

 

 

店内は私のリビングでいつもそこには貧乏学生だった

私を拾ってくれたマスターや常連さんやご近所さん、誰かがいて

2年間ずっとたこ焼きが私の世界の中心にあった。

 

 

 

 

 

 

 

たこ焼き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは

 

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十分な火力で一気に焼き上げるべきもの。

 

 

できれば熱伝導の良い、正しく焼き入れがされ

毎日手入れされた銅板を使い

 

 

油は少量、

 

 

材料は妥協をせず、

 

 

生姜とネギは色つけ程度だから

大量に入れる必要はなく

 

 

あくまでシンプルに。

 

 

 

 

まずは、大阪エビス屋のソースか

出汁に味が付いているはずなので塩で。

 

それから醤油、味噌、ポン酢に変えたり

ネギをトッピングしても良い。

 

 

ちなみにたまにソースも塩もなし

そのままのたこ焼きを食べたいと

「素焼き」なるものを

頼んでくるお客様もいる。

 

 

にしても、この大きさの粉の球体に

タコというのは本当にベストだと思う。

 

 

たこ焼きはかつて中身が

コンニャクのラジオ焼きから始まって

戦後、今のたこ焼きになったわけだけど、

 

 

これは昭和10年、会津屋初代店主が

明石から来た客に言われてラジオ焼きに

タコを入れたのが始まりで、

 

 

長きにわたり先人のたこ焼き職人達が

他にもっと良いものがあるんやないか!って

試行錯誤を繰り返してきたわけだけど、

 

 

やっぱタコが、ベストだったみたい。

 

 

当時の社会的背景に見ると

たこ焼きに限らず

日本の粉もん文化は第二次世界対戦下の

食料難を防ぐために始まったとも言われてて

だから粉もんはあの時代を生きた日本人の

工夫からできたもの

 

もうこれは日本の誇りだわ

ビリケン様の金玉だと思って食べてください。

 

 

ただね、安くて簡単に作れて

誰でも食べられる庶民の食事。

やっぱりそれが大阪の粉もんの一番の魅力だから。

 

色々言ったけど、たこ焼きを食べて

お腹いっぱいになって少しでも幸せになって

もらえたら、たこ焼き娘はもうそれでいいです。

 

 

 

 

私は西武池袋線江古田駅

たま〜の日曜日こちらの

たこ焼きBarでチャカチャカたこ焼き焼いてるから

 

焼きたてのたこ焼きを食べに来てね!

と、たこ焼きについてサクッっと論じつつ

ちゃっかりお店のPR。

 

 

 

 

あ、あと美味しいたこ焼きを焼くコツとは

何かってよく聞かれるけど

 

 

そこで大切なのは、

 

 十分にタイミングを待つ事。

 

 一気に転がす事。

 

 

つまりたこ焼きと恋愛は一緒.......